低出力超音波パルス(LIPUS)は、これまでの臨床試験や基礎的研究により、骨折治癒促進効果が証明されています。
これは、下記参考文献の わたしの私的メモです。
よろしかったら参考にしてください。
日本における遷延癒合、偽関節などの難治性骨折に対するLIPUSの骨癒合成功率は、
約71%程度とされている。
不成功の原因には、
① 骨折部位、
② 骨折からLIPUS導入までの期間、
③ 初回手術からLIPUS導入までの期間、
④ 骨折部不安定性、
⑤ 骨折部ギャップの存在
などが示されている。
スポーツによる疲労骨折へLIPUS治療を用いる場合、
① 軟部組織厚、
② ターゲティング法、
③ 骨折部不安定性の有無、
④ 骨折部ギャップの距離、
などを十分考慮することが治療成績を左右すると考えられる。
【私見】
確かに痛みがひくのが早い気がする。
例えば、疲労骨折や、
軟部組織の痛み
(シンスプリントや足底筋膜炎など)
は、早期に痛みがひくようで患者さんは楽なようです。
しかし一方で、早くに楽になるぶん患者さんが無理をするのが心配です。
例え痛みがひくのが早くても、必要であればやはり基本となる固定をおろそかにはしてはいけないと思う。
ギャップのある骨折の場合、確かに仮骨形成が予想よりも遅い気がする。しかし、その後に大量に仮骨が出現し硬化したことがある。
臨床してみると、骨折の治療だけではなく軟部組織の痛みの治療に、予想以上に効果が出たような気がする。
特にマッサージなどが苦手だったり、触られると緊張して力が入ってしまう場合や患者さんにも使える。
[参考文献]
『LIPUSによる骨折治癒促進(総論)』
成瀬康治、内田健太郎、高相晶士
(北里大学医学部整形外科学)
占部憲
(津久井赤十字病院ひざ・関節センター)
内野正隆
(町田市民病院整形外科)
糸満盛憲
(九州労災病院)
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