子供の長い骨(長管骨・ちょうかんこつ)の骨端には骨端軟骨(こったんなんこつ)・成長軟骨(せいちょうなんこつ)があります。成長軟骨が層になっている部分を「骨端線」と呼びます。
骨端軟骨の中には、骨端核(こったんかく)と呼ばれる 丸い豆のような“骨の芯”があります。
この骨端軟骨が縦方向に成長し根元から骨化(硬骨になる)することで、成長にともなって身長が伸びたり、手足が長くなっていきます。
4歳の骨の「丸い豆」の様なものと「扁平な丸い」ものが骨端核です。骨端核は成長軟骨で包まれ、長い骨とつながっています。
(骨の太さの成長は、骨の表面にある骨膜によって太くなっていきます。厚い骨膜が外に広がり、内側が骨化することで、成長にともなって骨が太くなっていきます。成人でも骨膜は存在しますが、薄くて、骨折などの時にのみ新しい骨を再生させています。)
〔左図・幼児の指〕 〔右図・成人の指〕
そのため、幼いほど骨端軟骨は厚く、乳幼児であれば関節周辺は骨端軟骨しか存在しません。
(乳児では、骨端核すら出現していません)
〔左図・乳児の手の甲〕 〔右図・4歳児手の甲〕
成人や 成長の完了した骨(※骨によって成長が完了する年齢が違う)は、骨端軟骨・成長軟骨の(硬)骨化が完了しているため存在しません。
[下図は、脛骨(膝からすねの骨・左側から)の年齢による骨端線の変化とレントゲン]
〔左図・中学2年生〕 〔右図・成人〕
左記は、生後数か月の乳児の肘の周辺のレントゲン写真です。
一緒に写っているのは、乳児の父親の手です。
見て頂きたいのは、乳幼児の前腕の骨(うで・橈骨と尺骨)の太さと 父親の指の骨の太さに 大差がないということです。 乳幼児の骨が、大人と比べていかに細いかが分かります。
また、骨の形状の大人との違いという点を見てみましょう。
例えば、肘関節の違いです。左が乳児、右が成人です。
乳児の肘は、上腕骨と前腕の骨の隙間が広く、骨のくぼみも浅いようにみえます。
これは、実際に関節が浅く、隙間が広いわけではなく、その“空間“の部分は軟骨で構成されているために写っていないだけです。軟骨が多いためにレントゲンに写っていないだけで、実際の形は大人の骨とわずかな違いしかありません。
[下図・乳児の肘関節のレントゲン]
[成人の肘関節・レントゲン〕
※「骨の形 目次」 ⇒ こちら
〔内訳〕
① 頭蓋骨 (とうがいこつ)
② 上肢 (うで)
③ 下肢 (あし)
④ 胸郭 (むね)
⑤ 脊椎・背骨
⑥ 骨盤
⑦ 「骨の中は空洞です 」
腰・肩・首の痛みを解消したい方へ
平日20時まで受付 強もみ・骨盤矯正が評判 常盤平駅より徒歩5分 巻き爪補正も評判 駐車場あり