『災害時におけるトリアージの基礎』セミナーに参加してきました - 松戸市 常盤平の整骨院

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『災害時におけるトリアージの基礎』セミナーに参加してきました

先日(7/22)、柔道整復師会・市川浦安支部主催のセミナー

『災害時におけるトリアージの基礎』

に参加してきました。

講師は、国立国際医療研究センター 国府台病院救急科 医師
長島 彩子 先生です。

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トリアージとは、多数の患者さんを重症度の高い順に選別することを言います。

災害医療でのトリアージは、
災害で多数の傷病者が混在する中から、治療対象でない人を除外すること。
自分で移動できる人は自分で安全な場所に移動するよう促し、
治療の緊急性と優先順位が高い人を探し出すことです。

本来は、お医者さんの仕事ですが、
先の 阪神淡路大震災 や 東日本大震災 、その後の地震や台風・洪水など、巨大災害で 医療システムが崩壊した場合、医師の手が足らない場合、または医師が不在の環境の場合、
私たち柔道整復師(接骨院の先生)も「トリアージ」しなければいけない状況になることもあり得ます。
その為には、専門知識・経験が必要です。

そのための勉強会・セミナーでした。
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Ⅰ・まずは、
災害医療対応の原則 として「CSCATTT」があります。

「CSCATTT」
1)Command and Control (指揮・統制)
医療活動が一つの組織として機能するため、医療現場責任者を頂点とする指揮命令下において、縦・横の連携をもって組織的に医療活動をすることです。

2)Safety(安全)
生存者・患者さんの安全は、まずは自分の身を守り、現場の安全 を確保してこそ、患者さんの安全が守れます。

3)Communication(情報伝達)
県、市町村、医療機関など、それぞれの組織間で横の情報伝達が大切です。

4)Assessment(評価)
負傷者の数と傷病の種類、緊急度、重症度を評価・把握します。
評価を継続的に行うことで状況の変化を把握し、その情報をもとに災害現場の医療活動を決定します。

  はい、次からようやく トリアージ です bell

5)Triage(トリアージ)- 1分以内に
傷病者の重症度を判断し、適切な治療をすべく適切な対応・場所へとふるい分けることです。

6)Treatment(治療)- 10~20分程度で
平時の救急医療と異なり、災害医療は資源に制限のある中、
「最大多数に最良を」行うことです。
傷病者を移動・搬送しても良い状態を維持することを目的とします。

7)Transport(搬送)- 60分以上
傷病者を適切な時間に、適切な場所に運ぶことです。
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下にあるのが『トリアージ・タグ』です。
患者さんの状態を色分けします。

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Photo_3またトリアージには、
一次トリアージ、二次トリアージ、三次トリアージ、があり、
重なる部分もありますが、
一次トリアージは 主に災害現場で、
二次・三次トリアージは 主に医療機関で行われます。
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Ⅱ・『Start式トリアージ』

以下のような手順で速やかにトリアージします。(1分以内で)

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トリアージの時は、
治療したくても 治療はせず、トリアージに徹します。
(気道確保 と 止血はします)
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Ⅲ・軽症群(緑ブース)での応急処置。

トリアージ後、
命にかかわる 赤・黄色群は、医師・医療施設による対応となります。
一方、私たち柔道整復師(接骨院の先生)は、
自ら移動できる傷病者で、骨折・脱臼・捻挫・挫傷・打撲などの 対応ができます。

その為には、まず自分の身を守る ことを前提とします。(手袋・マスク・ガウン等)

◎救急のABCDE
1)A(Airway):気道評価- 秒単位で
気道は確保できているか。何か詰まっていないか。

2)B(Breathing) :呼吸評価- 秒単位で
呼吸に異常はないか。(音・リズム・胸の動き・チアノーゼ 等)

3)C(Circulation):循環評価- 10数分~
橈骨動脈、CRT(毛細血管再充満時間)。
心拍数、蒼白、冷感、血圧、チアノーゼ、出血 等。

4)D(Dysfunction of CNS、 Disability):中枢神経障害の評価
中枢神経の反応、意識の状態。
コミュニケーションはとれるか、目の開け閉め、四肢をしっかり動かせるか(麻痺の有無)、
離握手(特に「手を離せますか?」に反応できるか)

5)E(Exposure&Environmental control):脱衣と体温管理
体温の調整(脱衣・保温 等)、環境の調整。

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鼻血→ 鼻翼をつまむ(10~15分持続して)

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骨折・脱臼の対応。
整復(骨をつぐ)できるものはやる。出来ないものはやらない。

※「骨のつげない『骨つぎ』が増えた」と言われる昨今、
当院では今でも時々、骨をつぎます。
この技術を 今後も落とさないようにしなければいけません。

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救護所の治療。

1)医療者だけでなく患者間でも協力しあうことが重要です。
2)声を掛け合い、励ましあいましょう。
3)保温に気をつけましょう。  等。

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以上。
これでも全体の概要をザックリまとめたのですが、けっこう長くなってしまいました。
実際は、もっとあります。
(;゚Д゚)

講師の長島先生、大変 勉強になりました。
ありがとうございました。
(;´∀`)

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2017.8.31

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