久しぶりのブログです。(;´з`)
先日(2015.10/25)、日本柔道整復接骨医学会の研修会に行ってきました。
内容は、
1) 学会の現状と将来展望
(櫻井 康司 先生・会長)
2) 一般整形外科診療での症例と陥りやすいピットフォールについて
(北習志野病院・根本 昌幸 先生・院長)
3) 超音波画像の活用
(嶋木 敏輝 先生)
4) 萩原七郎・竹岡宇三郎を通して覧る 柔道接骨術公認への取り組み
(大河原 晃 先生 <柔整・接骨史分科委員会>)
でした。
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「(1)学会の現状と将来展望」 は、
47年前に学会が創設された流れ、研修や論文検索について、現状、海外での活動や評価についてのお話でした。
難しいお話はちょっとぉ…と思いながら聞き始めましたがw、接骨の世界だけでなく、日本や世界中の大学や研究機関が蔵書や論文の管理、特にオンラインシステムの管理や経費が問題になってるなど興味深かったです。
また、モンゴルやミクロネシアなどの国々で、接骨の技術が必要とされてることにも感心しました。
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「(2)一般整形外科診療での症例と陥りやすいピットフォールについて」 、
講師は、膝の人工関節でも有名な 北習志野病院の院長、根本 昌幸 先生 です。
大好きな臨床のお話ww。
実際の骨折や人工関節のレントゲン、症例をまじえながらのお話でした。
根本先生は、
「例えばこの上腕の骨折。●●…××なので手術しなくてもいいのかな、とも思うのですが、私たちとしては手術をしました。ただ、手術だと△△の心配もありますが…。どうでしょう?皆さんだったら保存療法でしょうか?どうですか?」
とディスカッションしたそうな感じでしたがw、なかなか急には偉い先生を前に我々もポンポンと意見が言えませんでしたw。
それでも、北海道のベテランの先生から、
「スノボーでの怪我は骨折より脱臼の方が多いと思います。うちには毎シーズン、脱臼が何人も来る」との意見。
根本先生、
「もしかしたら先生の接骨院はスキー場から近いのでは? …なるほど。おっしゃる通りですね。私たち病院は救急などで来るので骨折の患者さんが多く、脱臼だとその場で整復・処置が出来るスキー場近くの先生の接骨院に行かれるのでしょう。参考になりますね」 と。
北海道の接骨院の先生の意見に、なるほど~、と思い、
根本先生の相手の意見を否定せず、一瞬で状況を推察できる能力に、スゴイ先生だなぁ、と感心しました。
私も講演のあいだ中、頭の中で 「自分なら、コレは●●だから保存療法だな。 あ~コッチは、××だから手術を紹介するなぁ」 と自問自答していました。
根本先生からの提言は、
・ 骨折は可及的に保存療法を選ぶ。 特に、小児骨折は保存療法を優先。
(但し、状況をみながら手術の選択や治療方針の変更)
・ 保存療法を選ぶときは、関節拘縮など合併症に注意。
・ 高齢社会への対応。
特に、「高齢社会への対応」 では、70歳代で「骨折の金属固定」・「人工関節」の手術をした人が、同じ部位を80歳代でまた骨折することもあり、そうすると過去の金属固定が邪魔で手術しにくい・出来ない等の症例が出始めている、高齢社会の今後は増えるだろうとの話で、
今から対策を準備しなければいけない問題だと思いました。
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「(3)超音波画像の活用」
当院でも 超音波画像(エコー)を利用してるので、とても参考になりました。
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「(4)萩原七郎・竹岡宇三郎を通して覧る 柔道接骨術公認への取り組み」
西洋医学が入って来て、明治18年に接骨が禁止となりました。この頃、漢方など江戸時代も続いた伝統医療の多くが禁止となります。 その後、大正時代に入り約10年間、萩原七郎先生・竹岡宇三郎先生を中心とする多くの先生方が接骨復興の活動を行い法的に認められるまでの、その歴史のお話。
東大の先生や慈恵会の先生方も協力してくれ、多くの協力者の中には講道館の加納治五郎先生もいたり(骨継ぎを伝える天神真楊流柔術は柔道の基盤)、と学ぶことも沢山ありました。
これだけ歴史があり、弾圧や苦労、協力者の先生方を考えると、真摯に仕事をしないといけないな、と思いました。
大変、勉強になる一日でした。
(`・ω・´)
2015.10.30
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