先日の2014年7月17日・七月場所(名古屋場所)5日目
横綱・日馬富士―東前頭2枚目・豊真将 戦 での出来事。
たまたま観ていた夜中の相撲ニュース。
日馬富士との激しい突きあい、押し合いの末、
豊真将がバランスを崩し前のめりで踏ん張った土俵際、
押しきれなかった日馬富士が、今だ!とばかりにバランスを崩した豊真将を押しました。
足を開いて前のめりで踏ん張った豊真将を、日馬富士は結果的に上から押さえつけるように押し倒したのですが、
その瞬間!、
開脚して踏ん張った豊真将の右膝が、逆方向に曲がった(過伸展)のが見えました!!
「痛っ!!前十字靭帯いったか!!」 私も思わず、TVの前で声が出ました。
日馬富士が手を貸そうとしているが起き上がれない豊真将…。
私 「こりゃあ…ダメだろう…立てねぇよ…。前十字か…それとも後十字か…。どちらにしても手術かなぁ…」
豊真将は自力で起き上がることができず、付け人らに肩を借りて花道を引き揚げたのですが、顔は苦痛にゆがみ、負傷した右足は地面つけられず、右膝はまるでちぎれたかのように ブラン…ブラン…としていました。
翌日の報道によると、打ち出し後に名古屋市内の病院で検査を受け、
「右膝前十字靱帯損傷、右ハムストリングス筋(大腿後面の筋群)断裂などで
約2カ月間の通院、加療を要する見込み」 との診断書を提出して休場が決まったそうです。
手術の有無は出ていませんが、力士生命を断つことなく、しっかりと治して、復帰して頂きたいものです。
【記事】
ニッカンスポーツ・『豊真将、日馬戦で右ヒザ重傷』
共同通信・『大相撲、幕内豊真将が右膝負傷 日馬富士戦で、休場濃厚』
産経・『幕内豊真将が休場 日馬富士戦で右膝負傷 名古屋場所』
◎ 前十字靭帯とは、
前十字靭帯は、膝関節の真ん中にあり、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶヒモ状の靭帯で、脛骨が前方にズレないように支えています。
走行は、上後方から前下方へ、です。
他の靭帯のように骨の側面にへばりつくように付いているのではなく、関節の中(空間)をロープが渡る様に繋いでいます。
そのため 完全断裂すると、ぷら~んとなってしまい、自己癒合することは期待できません。
部分断裂であれば、自己癒合することは期待できます。
治療法は、保存療法と手術に分かれます。
・保存療法は、安静・固定が基本となります。固定2~4週間、リハビリ含めて2~3か月は掛ります。
・手術の場合は、人工靭帯を使った再建術が主となります。多くの場合が競技復帰までに8か月~1年くらい掛ります。稀に、断裂の仕方によっては6か月で復帰できることもありますが、多くの場合が1年と考えるのが妥当だと思います
癒合しなかった場合、脛骨が前方にズレやすくなりますが、日常生活くらいは出来たりします。そのため、手術しない人もいます。
しかし、膝関節が不安定になるため、スポーツ等をすると膝崩れを起こしたり、半月板や関節軟骨を傷つけることになったりします。
また、競技特性にもよります。
過去に柔道のオリンピック選手で前十字靭帯断裂の後遺症があるにもかかわらずメダルを取った選手がいます。 しかし、その方は寝技を得意としていたから出来たともいえます。
膝が緩いままで立ち技をすると、膝がガクッと崩れて、競技出来ないことも珍しくはありません。
。
まずは豊真将 関の無事な復帰をお祈りしております。
がんばれ!豊真将 関!!
腰・肩・首の痛みを解消したい方へ
平日20時まで受付 強もみ・骨盤矯正が評判 常盤平駅より徒歩5分 巻き爪補正も評判 駐車場あり