バレエ・ダンサー のケガと傷害の一例。 AODT - 松戸市 常盤平の整骨院

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バレエ・ダンサー のケガと傷害の一例。 AODT

先日(’13.8/14~16)のAODT・「ダンス教師&治療師ジョイントセミナー2013」にて、

フランシス先生(ベルギーの治療家)による
14歳以上のバレエ・クラスの生徒さんたち向けの解剖学クラスにも 参加・見学させて頂きました。

その授業の中で生徒さんからフランシス先生に以下のような 「体の痛み」 の相談が出ました。

① 膝の痛み

② 踵(かかと)、アキレス腱の痛み

③ 股関節の痛み

④ 足首の内側、内くるぶし下の痛み
flair

当院にも 日頃から同じような痛みで来院される患者さんがいらっしゃいます。
珍しいものではありません。
きっと、同じような症状で悩んでいらっしゃる方も多いと思いますので、以下で簡単に説明します。

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① 膝の痛み(特に内側)
ターンアウトに問題があると思われます。正しくターンアウトが出来ていないため膝が捻じれている可能性があります。 例えば、足部がロール・インしていたりします。
最初は内側(または外側)の側副靭帯の痛みですが、ほっておくと半月板や関節軟骨を損傷する可能性があります。
上半身の引き上げが足らないこともあります。

② 踵(かかと)の後ろ、アキレス腱の痛み
ポワント や ルルベ などの時に 「つま先を伸ばす」・「足の甲を出す」という動きが正しく出来ていない、と考えられます。 足関節の底屈を ふくらはぎ や アキレス腱 に頼っているのかもしれません。
また、過剰骨である三角骨が存在している可能性もあります。
正しいポワントが出来ない状況が続くと、新たに三角骨を作ってしまうこともあります。

③ 股関節の痛み
下肢の動きを太ももの正面の筋(大腿四頭筋)や裏側の筋(ハムストリングス)に頼ってしまい、正しく下肢を動かせていない、と考えられます。 また、ターンアウトが正しく出来ていない とも考えられます。
他にも、股関節のインナーマッスル(深層外旋六筋)が固かったり・弱かったり、内もも の筋の柔軟性の低下、股関節の外側の筋(中殿筋)の筋力低下(片足立ちが弱い) 等などの原因も考えられます。 また、このような状態だと骨盤も動かなくなったいたりします。
上記の考えられる原因から、グロイン・ペイン・シンドローム(鼠蹊部痛症候群)を発症する可能性もあります。初期のグロイン・ペインは十分に治りますが、長期化しているものは非常に治りづらくなります。

④ 足首の内側、内くるぶし下の痛み
足部がロール・インして ターンアウトが正しく出来ていない、
もしくは、足の母趾の使い方が悪い可能性があります。
過剰骨である外脛骨があると、更に痛みが出やすいことがあります。

flair
上記は、一例です。
実際の傷病名や原因は、実際に診てみないとわかりません。
ターンアウト や ポワント など 体が正しく使えているかどうかも、直接 見ないと分かりません。

ご来院頂ければ、施術・治療は当然ですが、
バレエ的な視点からの原因・バレエでの体の動かし方・予防 についてご説明させて頂きます。

「バレエ的な解剖学」を説明すると、
「そんな説明をされたことがなかった!」 「そんなこと教えて貰ったことがなかった!」
と慌ててしまう患者さんもいらっしゃいますが、
バレエの技術はバレエの先生から、
身体の構造はバレエの勉強をしている治療家の先生に聞いていただければと思います。

よろしければ どうぞご来院くださいconfident

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