鎖骨骨折は直達外力と介達外力で発生し、介達外力で発生することが多いです。
直達外力 = 直接、鎖骨をぶつけて骨折すること。
介達外力 = 転倒等して肩や腕・手のひらを地面等につき衝撃で骨折すること。
鎖骨は腕を支えているので完全に折れると手を上げることが出来なくなります。でも、手や手首を動かすことは出来ることがあります。
鎖骨は中央部が薄くてカーブした形をしていて、力学的に最も弱い中外1/3で骨折しやすい。骨折部の近位端(体に近い方)は後上方に、遠位端(遠い方)は前下方にズレて肩幅が狭く(短縮)なる。 ( レントゲン・1 )
骨折した骨がズレる(転位)と見ためでも鎖骨が出っ張って見えます。また人によっては数日後に内出血(皮下出血斑)が鎖骨下・胸のあたりに出現します。
治療法は保存療法と手術(観血療法)に分かれます。骨癒合まで約4週間ですが、もっと掛かることも珍しくありません。また、手術によって早く骨が癒合することも残念ながらありません。
保存療法にも何種類かやり方があり、 ( レントゲン・2 )
手で骨折部のズレを治したあと、 (整復・徒手整復・非観血的骨折整復術)
1.クラビクルバンドというバンドのみで固定する方法。
2.ギプスで上半身をがっちり固定する方法。
3.包帯やバンドなどを駆使して固定する方法。
などがあります。鎖骨骨折は折れた部分がとても不安定で固定してもズレやすいのが特徴ですが、くっつかなかったり(偽関節)、曲がってくっついたり(変形治癒)しても、日常生活に支障がないことが多いです。
手術も色々な方法がありますが、
骨折部を針金(ワイヤー)で串刺しにしたり、プレートをネジ止めしたりします。保存療法よりも体の外側に巻くものが少ないので煩わしくないのが良い点ですが、大きなキズが残ったり、術式により骨を削ったりするのでそれが原因で逆に骨がつかない(偽関節)こともあります。
結局、どちらも一長一短といえます。
今回、私が研究発表(論文)したのは保存療法で出来るだけ骨がズレずらく、少しでも固定が小さくなるように自分なりに考えたものです。
( レントゲン・3 )
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